リアルヒューマン

新宿の駅の便所だったと思うんだけど、普通に用をいつものように足しに
いくと、あきらかに障害者(みた目にも精神的にも)と見て取れる
人が奇声をあげながら便所に駆け込んできた!

最初は、サリンまくぞー!じゃないけど、そんな感じの事件か?と
中にいた人は一気に注目。
よく叫んでる人がいて、それと同じかと俺もそう思ったんだけど、
よく耳を澄まして聴いてみると
「ずっと我慢してたんだー!苦しかったー!!」と
言っている。見ると、涙を流しながら小便をしていた。。。

どうもトイレをずっと我慢しており、いまにも膀胱が破裂しそうで慌てて便所へと
駆け込んだと推察。

みんなあっけにとられたように、中には変なものをみるように、あきらかにかかわらないように無視する人とさまざま、すると、となりの便器にきた、格好はそれこそ小汚い
老人であったが、「そうか!苦しかったろう!!俺はわかるぞ!」
となんと一緒に泣きながら抱き合っていたのである!

そういう場で共感を持って答えた行動に対してビックリし、心の奥底にあったものが
揺さぶられるような感動を持った^^

おそらく、一人で苦しみを叫んでいても、どこまで苦しいとか分からないし、
奇特な人だと思われただけのものが、とある第三者の老人の共感によって
感動へと変化した瞬間であった。

年を取って、暇を持て余して、毎日のようにパチンコやスロットを打ちにくる
老人を俺は沢山みてきて、「昨日は5万負けたよ〜!」とかそれはそれであわれなか
ことだけど、本当、どうでもいいような挨拶の日常で惰性で動いてるようにしか
見えなかったのだが、中には、トイレでの第三者にたいして、あれだけ共感できる
だけの生き方をしてきた人もいるんだなと。。。
真似するとか演技では決して出来るものじゃなく、自分の感情を解放して壁を
取り払っていないと出来ないことだと思った。